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※挽いた豆(粉)をご注文の方は、必ず備考欄へのご記入をお願いいたします。併せてお使いの器具の名前をご記入いただけましたら、それに合わせた挽き方でご用意いたします。

 

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Exotic & Floral《Karambo》

 

【INTRODUCTION】
生産国:ブルンジ
生産地:カランボウォッシングステーション
生産者:複数生産者
標高:1,500~1,700m
品種:ブルボン
精製:アナエロビックナチュラル

 

カップの印象
ステュードチェリー、ソフトスパイス、カカオリキュール

 

厚みのある発酵由来のアフターテイストと、ブルンジの果実味が昇華したビビッドなフレーバー。煌びやかな魅力と複雑な表情に、はっとするような体験。


【INFORMATION】
「地域コミュニティにプラスの影響を与えながら、ブルンジが生み出す最高品質のコーヒーを世に送り出す」そんな目標を掲げて精製を行うカランボウォッシングステーションの発酵ロット。2022年に初めて取り扱いを始めた時には、本当に試験的なプロセスロットであり、日本に輸入されたのはたった2ボックスでした。しかしカップは素晴らしく、ブルンジのパワフルなチェリーのテイストが、48時間の発酵とスロードライによって絶妙な甘さと、ソフトスパイスのような風味へと変化し、お客様にも良く支持されていたことを覚えています。その翌年の2023年入荷のロットも数ボックスを購入し、その変化感や、一方での変わらぬ魅力に面白さを感じたものです。ということで、今年は同じロットを3年目。彼らの3年の変化を追ってきました。
今年のロットも例年とプロセスの構築自体は同じ。
まず、ウォッシングステーションに持ち込まれたチェリーは、フローティングタンクに入れ比重選別が行われます。浮いたチェリー(フローター)を未熟と判断し、沈んだもの(シンカー)を良質なものとして処理するためです。
その後、黒いプラスチック製の発酵用タンク上部から10㎝下のところまでチェリーを入れ、タンクの上からシートをチェリーに密着させる形で被せ、さらにシート上部を水で覆います。これは発酵時に発生するガスにより、酸素を逃すことを目的としています。これにより「嫌気性」となるわけですね。
一方で、タンクの底にはバルブがついていて、タンク内の水分を排出することで過発酵を防いでいます。この状態で48 時間。22℃ 以下を保ちながら嫌気性発酵を進めるそうです。チェリーを取り出して水で洗った後は、ドライングベッドへ移動させ乾燥工程へ。複雑なフレーバーと甘さを持つカップに仕上がるよう、50 日間かけ非常にゆっくりと丁寧に乾燥させるといったところ。(これ、結構長くて、地域にもよりますが大体通常10~25日くらい。長いといわれるものでも40日間とか、そんな感じ。)
届いたものをカップしてみると、今年は過去2年間に比べて、より発酵の進んだようなテイストの印象を受けました。これまではスイートな果実味といった感じでしたが、今回はライプネスといえるでしょう。スパイス感も確かにあるのですが、同時に後口に続くリカーのような妖艶な印象も感じます。ここは正直好き好きですが、今年の農作物の姿としては、当たりはずれではなく、その気候や環境の変化感を感じ取ることができました。
一般的に発酵プロセスにおいては、発酵時間と環境温度の乗算的な考えで、その発酵のかかり具合を判断することができます。同じ48時間でも、10℃の環境下と20℃の環境下では仕上がりが全く異なってくるでしょう。例年の変化に当てはめれば、気候変動などの要因で、我々がとても暑いと感じるこの夏のように、ブルンジでもプロセシングのシーズンになにがしかの変化があったのかもしれません。とにもかくにもこのコーヒーというものは、計画されて作られた工業製品ではなく、しっかりと年によって変わる環境の中で育てられている農作物であることを強く実感させてくれます。
年が変わるたびに、農作物の姿は変わり、美味しいコーヒーを作るエリア・農園も移り変わっていきますが、その年年で仕入れる農園を変えるのではなく、こうして継続的に取り扱うことで見えてくる姿もよりリアルに体感できる変化の一つです。そんなところも楽しんでいただいて、このコンプレックスな華やかなカップの中に、また来年の姿はどうなるのかと、透かし見て楽しみにするのはいかがでしょうか。

Karambo/Bourbon/Anaerobic natural 48hrs(Burundi)

価格¥1,300より
消費税込み
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