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※挽いた豆(粉)をご注文の方は、必ず備考欄へのご記入をお願いいたします。併せてお使いの器具の名前をご記入いただけましたら、それに合わせた挽き方でご用意いたします。

 

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Fruity & Ripe《El Mirador CWCF#9》

 

【INTRODUCTION】

生産国:コロンビア

生産地:エル ミラドール農園

生産者:カリーナ クラロス

標高:1,750m

品種:バリエダコロンビア(F5)

精製:ウォッシュド

 

カップの印象

ラズベリー、ピンクグレープフルーツ、キャラメルティ

 

地域コンペティション入賞ロットの中でも、一際艶やかなテイストを持ったウォッシュド。熟度の高い果実味と、確かな品種の素地のバランスが面白い。

 

【INFORMATION】

ColombiaのエクスポーターであるFair Field Trading(F.F.T)と、日本のインポーターであり、BREATHにも良いコーヒーを紹介してくれるSYU-HA-RIの共同で行われた、Colombia Washed Coffee Festival 2023(CWCF)において、全40ロット中第9位に入賞したロットです。地域のウォッシュドコーヒーにフォーカスし、品種もコロンビアネイティブなタイプのものから選定。純粋にそのテロワールと、ウォッシュドプロセスにかける精製の工夫において、様々なロットが出品され、改めてウィラの魅力的なコーヒーを再認識するきっかけになりました。

エル・ミラドール農園のオーナーであるカリーナさんは、タルキ州ウイラ県の南に位置するエル・タブロン・デ・ベルヒカの集落に住んでいます。2011年、20歳のときに、カリーナさんは夫とともに、2.5ヘクタールの土地を購入。初めの苗には、さび病に強い品種として1982年にリリースされた、バリエダコロンビアを選びました。その際、2005年にリリースされていたカスティージョ(F4)も手に入れることは可能でしたが、タルキのほかの農家と同じようにカリーナは、コロンビア種(F5)を好みました。その生産性とフレーバープロファイルから、タルキの生産者にはこちらのほうが高く評価されているそうです。

ちなみに、コロンビア種はカツーラ種とティモールハイブリッドを交配することによって得られた耐病性品種です。収量とカップバランスが良く、現在のコロンビアコーヒーの生産性を大きく変えるきっかけを作った品種。F5というのは、品種としての遺伝子安定性が保たれるまでの、いわゆる交配した世代の数。親から半々に受け継いだ耐病性などの遺伝特性が、安定して発現するためには、ある程度の交配世代が必要です。少し難しい話ですが、そこから戻し交配も行われて誕生したのがカスティージョ種(F4)。現在ではコロンビアの主流品種になりつつあります。

タルキという地域は、主に2つの理由から、ユニークなコーヒーテロワールとして知られています。1つ目は、コロンビアでは1年に2回ある収穫期の、第1期と第2期の両方で、均等な収量でバランスの取れたコーヒー生産が保証されていること。年間を通じて高品質なコーヒーが、安定的に供給されています。2つ目は、マグダレナ川渓谷からの暖かい空気と、セレニア・デ・ラスミナスからの冷たく湿った空気の影響を受けるため、チェリーの成熟にゆっくりと時間をかけられる微気候があること。これがコーヒーのフレーバーと品質を著しく向上させています。これらの要因が組み合わさって、タルキでは今日も良質なコーヒーが生産されているわけです。

エル・ミラドール農園では、伝統的なウォッシュドプロセスを採用していて、カリーナさんご自身が次のように説明しています。

「この精製プロセスは、厳選された完熟チェリーの収穫から始まります。これらのチェリーは、12時間ドライタンクに寝かせられます。そして、パルプ除去ののちに、36時間の発酵過程にはいります。発酵の後、チェリーは徹底的に洗い流されます。そして最後の過程で、パラボリックドライヤーで、15~20日間かけて乾燥されます。その期間は気象状況に影響されます。」

コーヒー栽培の世界における若さと伝統の融合、そんな気風を彼女は象徴しているわけで、彼女は若くして、自分の農場であるエル・ミラドールを経営する旅に乗り出し、業界に新たなエネルギーと視点をもたらしました。そんな彼女の気風がカップにもしっかりと息づくように、焙煎にもさらに身が入るところです。

CWCF#9 Carina Claros-El Mirador/Colombia-F5/Washed(Colombia)

価格¥1,600より
消費税込み
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